ゴルフの楽しみ方

【観戦ガイド】ベイカレントクラシック大会使用ホールについて

PGA TOURがアジアで開催する唯一の公式トーナメントである
「Baycurrent Classic Presented by LEXUS」が、
横浜カントリークラブを舞台に開催されます。

世界トップレベルの選手が集うこの大会の観戦は、
男性ゴルファーだけでなく女性ゴルファーも、
コースの魅力やプロの技術を体感する絶好の機会になります。
特に、プロの飛距離や戦略的なプレーを目の前で見ることで、
実際に自分がプレーする際の楽しみ方がぐっと広がります。

本記事を読めば、
日本でのPGA TOURトーナメント開催の概要と
大会ホールと通常営業ホールの対比関係がわかり、
観戦をより深く楽しめるはずです。

「Baycurrent Classic Presented by LEXUS」とは?

「Baycurrent Classic Presented by LEXUS」は、
アメリカのPGA TOURが日本で開催する公式トーナメントで、
2025年から「横浜カントリークラブ」を舞台に行われます。
まずは、大会について解説しましょう。

日本でのPGA TOURトーナメント開催について

2019年から2024年まで、
この大会は「ZOZO CHAMPIONSHIP」として
「アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ」で開催されていました。

ZOZO CHAMPIONSHIPが習志野CCで開催された理由

まず、PGA TOURが日本で開催された目的は、
アジア市場の拡大とゴルフの普及でした。
ZOZOをスポンサーとして大会開始が決まってから
会場となるゴルフ場探しが始まりました。
いくつかの候補ゴルフ場の中から
「アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ」と決まりましたが、
その理由は、大きく3つありました。

1.千葉県にあること

スポンサーであるZOZOの経営者であった前澤友作氏は
出身地の発展に貢献したいという思いをもっていましたので、
千葉県での開催にこだわりがありました。
広告代理店は、横浜CCを含め他県のゴルフ場も提案したようですが、
彼は首を縦にふらなかったそうです。
というわけで、ゴルフ場は千葉県内のものに限定されることになりました。

2.広い敷地であること

ゴルフトーナメントは18ホールで戦います。
しかし、PGA TOURトーナメント開催には
十分な距離と広さのある練習場と
TV放送に必要な機材や中継車を設置する場所が必要なので
広い敷地が必要となります。
そのため、多くの18ホールでは狭すぎるのです。
アコーディア・ゴルフ習志野CCは、36ホールのゴルフ場ですので
敷地に十分な広さがありました。

ちなみに、PGA TOURのシニアツアーである
PGA TOUR チャンピオンズは
18ホールの成田ゴルフ倶楽部(千葉県)で開催されましたが、
必要な敷地は、PGA TOURとは比べ物になりませんでした。

3.大手ゴルフ場運営会社の経営であること

日本で初めてのトーナメント開催にあたって
PGA TOURが気にかけていたのは
コースメンテナンスや関係者用レストランをはじめとした
大会運営のオペレーション部分でした。
彼らには、日本での開催ノウハウはありませんでしたから当然です。
アコーディア・ゴルフは、
自社運営のゴルフ場で
日本の男女プロのトーナメント開催実績がありました。
また、成田GCでのPGA TOURチャンピオンズでの経験もありました。
さらには、いざとなれば、全国から多くのスタッフを動員できるという強みも
開催地決定の決め手となりました。

今年から会場となる「横浜カントリークラブ」は、
大手の運営ではありませんが、
名門ゴルフ場といわれていますし、
PGA TOURの中にも
日本での開催ノウハウが蓄積されているので
問題ないと判断されたのでしょう。

ちなみに、アコーディア・ゴルフはコースの提供以外に
フィーは一切払っていませんでした。
今回は、大会レイアウト図を見ると
横浜CCのホスピタリティテントがあるようです。
テントがあるということは、何らかのスポンサーフィーを
支払っている可能性はあります。

歴代優勝者

ベイカレントクラシックの前身であるZOZO CHAMPIONSHIPの
歴代の優勝者はそうそうたるメンバーです。

松山英樹選手やコリン・モリカワ選手のような
日本にゆかりのある選手が優勝しているのは嬉しいですね。
今年も是非がんばってほしいです。

2019年 タイガー・ウッズ
2020年 パトリック・カントレー ※新型コロナのため、アメリカで開催
2021年 松山 英樹
2022年 キーガン・ブラッドリー
2023年 コリン・モリカワ
2024年 ニコ・エキャバリア

2025年の大会概要

2025年の大会概要は以下の通りです。

大会名 Baycurrent Classic Presented by LEXUS
主催 PGA TOUR
タイトルスポンサー 株式会社ベイカレント
プレゼンティングスポンサー LEXUS
共催 日本ゴルフツアー機構(JGTO)
後援 横浜市
開催期間 2025年10月9日〜12日
開催コース 横浜カントリークラブ
競技方法 72 ホール・ストロークプレー、予選カットなし
出場選手 78名
・FedExCupポイントランキング上位60名
・JGTO枠9名
・スポンサー推薦枠・PGA TOUR選手4名
・JGTO選手4名
・アマチュア1名:松山英樹アマチュアチャレンジ Presented by LEXUS優勝者1名
賞金 US $8,000,000(約12億円)
※ $1 = ¥150 換算

2025年の特長は
松山英樹選手の発案で開催されたという
アマチュアの予選会から
日本大学の小林大河選手が出場することです。
上位は難しいと思いますが
彼のキャリアにプラスとなることは間違いありません。

大会ホール構成

今大会では、
横浜カントリークラブの西コースと東コースを組み合わせ、
特別なルーティングが採用されています。
これは、アコーディア・ゴルフ習志野CCの時も同様でした。
ですので、通常営業時のホール順とは異なるのでお気をつけください。

通常営業ホールとの対応表

戦略性や観戦導線を考慮して再構成されており、
西コースを中心に、
東コースの終盤ホールがフィニッシングとして加えられています。

トーナメント 通常営業
Y PAR
1 475 4 西10
2 418 4 西11
3 168 3 西12
4 536 5 西13
5 436 4 西14
6 529 5 西15
7 182 3 西16
8 357 4 西17
9 432 4 西18
10 431 4 西1
11 510 4 西4
12 458 4 西5
13 337 4 西6
14 508 4 西7
15 387 4 西8
16 237 3 西9
17 439 4 東17
18 475 4 東18
TOTAL 7,315 71

大会セッティングと通常営業の違い

横浜カントリークラブの通常営業では、
フルバックティ(黒ティ)だと以下の通りです。

西コース 6,938Y PAR 71

東コース 6,508Y PAR 73

西コースの方が距離が長いのに、PARが少ないです。

おそらく、大会では
クーア&クレンショーが改修し
距離も長い西コースをベースとしたのでしょう。
また、いくつかのホールは
通常営業よりも長くセッティングされているので
大会用に特設ティを設定しているようです。
また、最終ホールとなる18番は
通常営業(東18番)のロングホールをミドルホールに変えています。

おもしろいのは、
何ホールか、通常営業より短くセッティングしているホールがあることです。

1番(475Y) → 西10番(516Y)
3番(168Y) → 西12番(185Y)
11番(510Y)→ 西4番(514Y)
12番(458Y)→ 西5番(523Y)
18番(475Y)→ 東18番(492Y)

これは、おそらく、
選手や観客の導線のみならず、
観客スタンドやホスピタリティテントのために
ティーを前にしているのでしょう。

トーナメント観戦のポイント

実際に大会を観戦する方は、是非、以下を参考にしてください。

観戦の2つの方法

ゴルフ場でのプロトーナメントの方法は2種類あります。

自分の推しの選手に帯同して応援する方法と
ひとつのホールにとどまって
いろいろな選手のプレーを見る方法です。

1.推しの選手に帯同する

皆さん、PGA TOURで好きな選手はいますか?
また、日本人の選手も何人か出ていますので
自分の推しの選手に帯同してみましょう。
また、スター選手がそろった組についていくのも楽しいです。

ひとつの組をおいかけていくのは、
かなりの体力がいります。
トーナメント観戦の場合は
ホールの中に入ることができないので
外周を回っていくことになります。
ですので、通常の18Hラウンドよりも長い距離を歩くことになります。

2.固定のホールで観戦する

ひとつのホール、
ティーインググラウンドか
グリーン周りに席を確保して観戦するのも良いです。

色々な選手を見られますし、
選手ごとのショットや攻め方の違いがわかります。
あまり、歩かないので
疲れが少ないのもメリットのひとつかもしれません。

ベイカレントクラシックならではの楽しみ方

トーナメント観戦はゴルフ場やプレーを見る以外にも楽しみがあります。

グルメ

ベイカレントクラシックは、
グルメも充実しているようです。

日本一予約困難な焼肉の王者「赤坂 らいもん」が大会初出店していますし、
大会オリジナルのシグネチャーメニューもあり、
会場でしか味わえないホットドッグやオリジナルカクテルがあります。

また、「ハングリータイガー」「ピザーラ」「パパクレープ」など、
おなじみのお店も出店しているようです。

託児サービス

会場のKidsゾーン内に託児サービスがあるのも、
女性ファンには嬉しいですね。

保育士付き添いのもと
最大2時間まで子どもを預かってもらえるそうです。
トーナメント観戦は大人でも疲れますし、
選手のプレー中に泣き出すと困る場合もありますので
小さなお子様連れの方は利用を考えてもいいのではないでしょうか。

・実施時間:7時〜16時
※一度の予約で最大2時間
・対象年齢:3ヶ月〜未就学児
・受付:Kids Zone内託児サービスエリアで予約/受付

まとめ

日本でのPGA TOURトーナメントの概要と
2025年から横浜カントリークラブ行われる
Baycurrent Classic Presented by LEXUS観戦時のヒントを説明しました。

観戦前には公式ホームページで
ホール間の移動距離や観戦エリアの位置関係も事前に把握しておくと、
より快適な観戦が可能になります。
ぜひこの記事を参考に、現地での観戦を満喫してください。
プロのボールがどこまで飛んでいたかを確認しておくと、
大会後に横浜CCでプレーする際にも参考になりますよ。